「地域通貨(腐るお金)」を使って街おこしをしている 浮遊街 に、ベンチマークに行ってきました。
最初は、経済的な仕組みや貨幣の側面について学べたらいいな、そしてコミュニティに属する人たちの人生観に少し触れられたらいいな、という気持ちで参加しましたが、
二泊三日を過ごす中で得られた学びは、通貨のこと以上に コミュニティのあり方 でした。
浮遊街で感じたのは、コミュニティも会社も結局は「人」を大事に関わることが本質だということ。
違いがあるとすれば、
・市場規範(お金や効率)
・社会規範(人とのつながりや信頼)
その割合が違うだけだと気づきました。
僕は、自分の会社づくりでは市場規範よりも社会規範を重視しています。
社員を「機械の部品」のように扱い、ただ役割をこなす会社にはしたくないと強く思っています。
多少の不満があっても我慢して、波風立てないように働き、裏では愚痴を言い合う。
それが溜まって耐えられなくなったら辞めてしまう。
そして会社は、部品を取り替えるように新しい人を入れる。
みたいな会社にはしたくないなぁと思っています。
僕はスタッフさんが辞めたらショックです。
辞めたスタッフさんの後には他のスタッフさんはハマらない。くらいの仕事がお客様にとっても良いサービスやと思っています。
それが結果的に お客様にとっても最高のサービスになると信じています。
代役が効かない仕事でお客様に迷惑をかけるリスクは、あります。
でもそのリスクは、スタッフさんの人生が豊かになる組織をつくることで回避できるんじゃないかと思っています。
お客様から不満が出ないように“平均点のサービス”を提供するのことは、スタッフさんが辞める時のリスクは少ないですが、満点も出にくいと思います。
なにより働く人の人間性が活きないんじゃないかなと思います。
浮遊街のコミュニティでも同じように、「人」を大切にしていました。
だからこそ、勇気を持って本音を伝え合う。
もちろん、時には否定されたり、対立したり、気まずさが生まれることもある。
でもそれは、人とつながる上で必要な痛みなんだと実感しました。
波風を立てない「なぁなぁの関係」よりも、
本音をぶつけ合い、気まずさをも超えていく関係の方が、僕が目指す組織の姿に近いと確信できました。
ということで、本音を伝え合う「痛み」の必要性を確信した僕は今日
あすなろに関わる人と幸せになるために、
不幸にする覚悟をもつ。ことを決めました。
矛盾して聞こえるかもしれませんが、
幸せにする=不幸がない
ではない
むしろ人生が豊かになるためにはしんどいこと(不幸)もある。
スポーツで感動して抱き合えるのは、それまでの苦労があるから喜びも爆発できるんですよね。趣味の試合では、それだけの感動はないと思います。
働きやすい、スタッフさんたちの人生が豊かになる職場には、気まずい対立もある。
新しいビジョンも決まりました
【人生を豊かにする】です
浮遊街での社員研修、本当にオススメです。
仕事の延長線上でもなく、都会のビルの中でもなく、
広い空の下で、スタッフとともに豊かな時間を過ごすことができました。
浮遊街のみなさん、本当にありがとうございました🙇✨