最近、和歌山事務所は、なんとなく「空気がよくないな」と感じていました。
• 言いたいことがあっても、気を遣って言えない。
• 伝えたいことがうまく伝わらない。
• 「寄り添っているつもり」でも、相手にはそう感じてもらえていない。
そういったすれ違いが積み重なっていたように思います。
たとえば…
• ベテランスタッフは「教えている(考えてほしい)」つもりでも、新人からは「ちゃんと教えてもらっていない(正解があるなら教えてほしい)」と感じられている。
• 新人は「助けてほしい」と思っているのに、ベテランは「ギリギリまで自力で頑張らせたい」という昔ながらの考えで対応してしまう。
お互いに「理解してもらえない」と感じていて、関係がどんどん離れてしまっているように思えました。
⸻⸻⸻⸻⸻
どうすればこの空気を変えられるのか、悩んでいたとき、
「お互いの“足りないところ”ばかりを見ようとしていないか?」と気づきました。
この考えを、以前うちで働いてくれていた中田くんに相談したところ、事務所の空気もよくわかってくれた上で、会議を開くことになりました。
急な提案ではありましたが、「これは早くやった方がいい」と感じたので、
1週間後に急きょ会議を設定。
大阪からもスタッフが来てくれて、ほとんどのメンバーが参加してくれました。
本当にうれしかったです。
⸻⸻⸻⸻⸻
会議では、2人1組になってお互いの「持っている才能」を付箋に書き出し、

発表して、全体で共有するワークを行いました。

その中で、中田くんがこう話してくれました。
「“足りないもの”ばかりに目を向けてしまうけれど、今ある“才能”を活かせていますか?」
さらに、
「猫に“お手”を教えようとしてるように見える」
という印象的な言葉もありました。
人は誰でも、できないことや苦手なことがあります。完璧な人はいません。
完璧を目指して足りない穴を探して埋めようとするよりも、今ある「強み」をどう活かすかを考えた方がずっとうまくいくし、相手を尊重できる。僕の理想の組織の関係性に近いと思いました。
⸻⸻⸻⸻⸻
うちの会社の規模では、専任の教育担当を置くことは難しいです。
現場で働いているスタッフが、慣れない教育にも取り組んでくれています。
完璧ではないけど、僕はとても感謝しています。
今回の会議をきっかけに、「人材育成のあり方」について考え直すことができました。
“足りない”を責めるよりも、“今ある力”を活かして補っていく。その方が僕は気持ちが楽やし、好きです。
この会議で得たことをもとに、和歌山事務所では改革に取り組みました。その内容はまた次回のブログでお話しします。
⸻⸻⸻⸻⸻
【変化し続ける組織だからこそ】
人は成長もするし、時には後退もします。
働くスタッフも入れ替わります。
だからこそ、組織の“最適なかたち”も常に変化していくものだと思います。
「こうでなければならない」と思い込みすぎず、
その時々の状況に合った柔軟な考え方で、スタッフと一緒に成長していきたいなと思います。