社員教育って難しいですよね
仕事のやり方を教えるのは簡単やけど、仕事に対する姿勢とか、向き合い方を教えるってすごく難しいことだと思います。
教えて育てるって難しい。
僕は昔、社員教育しようとして失敗しました。
母親から事務所を引き継ぐ前後に、新しいやり方を導入しようとしたり、
無駄なものをなくそうとして会社も仕事のやり方も変化させました。
その過程で働く姿勢も変えてほしかったので「社員教育だ!」ってガッとやりました。
具体的には、毎朝?週に二、三回?やったかなー?朝礼で税法の勉強をしてました。
働き方の教育として毎朝経営計画書の読み合わせをして、理念の共有、挨拶することや、電話の出方、かけ方、返事の仕方、お客様への接し方、訪問時の情報提供のネタ、その他にもいろいろ教育しようとしました。
経営計画書に書いてあることが正しいから、この考え方に合わせるようにとプレッシャーもかけました。
その結果、たくさんの人が辞めていきました。
働き方が良くなったかといえば、良くならず、
注意しても返事はするけど聞いてくれず、
仕方なしに僕の言う通りにしても、お客様の反応悪かったらすぐに諦める
うまくいかないと、僕のせいにされる。
きっと「あいつはあかん」と陰で言われてたんやろうなと思います。
教育って、教える側も教えられる側にも信頼関係が要るんやろうなと思います。
尊敬できる先輩とか、先生から教えてもらうことは素直に聞けましたが、
嫌いな先輩から教えられたことは、全然耳を貸さなかった記憶があります。
教育は上司や先輩といった立場ではなくて、関係性が大事になんじゃないかな
そういう関係性を作るって、一朝一夕でできることじゃないと思います。
ということは、社員教育って時間をかけて関係性築いてからじゃないと難しいんじゃないかな。
でも、関係性築く前に働いてもらわないとあかんから、教えないといけない。
そもそも人を教育するって、えらそうな気がする。
僕は偉くないし、僕の経営に対する考え方も、今はいいと思えてても何年かしたら違うこと言うてるかもしれない。
ということは、これが絶対正しいって言い切ることもできない。
教育ってすごく難しいから、教えて育てるというよりも
元から本人が持っている資質を出せるようにするほうがいいんじゃないかなと思うようになりました。
元から持っている創造性が出せるように
同じ視座で考えられるために、情報や素材はできるだけ共有する
(社内にブラックボックスを作らないようにする)
こうしたいと話し合った結果、上司が判断してその後どうなったかわからない
とか
話し合った結果をどう評価したのかもわからない
ような状況を作らないようにする。
ものごとに対する考え方や見方を共有できる時間をつくる。
何かを見て、判断して出す答えはスタッフによって違っても目指そうとしてるものが一緒だったら、手法が違っても問題ないのかなと思います。
判断して答えを出すことができるための環境づくり、考える時間、間違えられる関係性をつくれる社風にしたい
あすなろでは朝礼、月に一度の経営会議、年に一度の経営合宿、年に2回のベンチマークがこれに当たります。その他にもちょこちょこ会議してます。
考え方の共有のために結構な時間を使っていますが、スタッフも増えてきて、一人当たりの話す時間が減ってきて、発言のない時も出てきてます。
発言はあっても人数が増えると時間がかかるのでディスカッションできる時間が減ってるのも気になります。
この先、どういう仕組みをつくればスタッフ一人一人の創造性が発揮できる社風を作れるのか、考え中です