恩送りできる会社にしたい

先日、青森で介護事業所と整骨院を経営されている方と高野山に行った時に教えてもらった話です。

はるこさんという患者さんがいて、診察に来られる度に手作りのお団子を作ってきてくれたそうです。
あんこから蒸して作るお団子は手間暇かけて作られていて、とても美味しいお団子だったそうです。

最初のうちは美味しいと社員さん達と喜んで食べていたのですが、
毎回作ってきてくれるので申し訳なくなってきて
「はるこさん、もう作ってこなくていいですよ」
と伝えたところ、はるこさんから
「作らせてください」
と逆にお願いされました。

もらってるのに作らせてくださいとお願いされる理由がわからず、
「どうしてですか?」
と聞くと、はるこさんは
「私は息子に作ってるんです」
と答えてくれました。

さらに意味がわからなくなり、
「僕ははるこさんの息子じゃないですよ」と言うと、
「私がここで伝えた感謝が人から人に伝わって、アメリカにいる息子に届くんです」と言われたそうです。

この話をしてくれた方は「じゃあ、僕は次の患者さんに施術で全力で返します」と心に決められたそうです。

僕は片親で母親に育ててもらいました。
にも関わらず、大学で留年して負担を膨らませ、
社会人になって一年ちょっとで引きこもりになり、
31歳から働き出しました。

35歳で母の後を継いだとたんに、母の下で働いてくれていたスタッフさん全員に辞められ、半ば引退しようとしていた母は、その穴埋めをするために必死で働いてくれました。

もう、迷惑ばかりかけました。

僕は母に迷惑ばかりかけたのに、
母はあたたかく信じてくれていました。

母には返し切れない恩があります。
僕は母から受けた恩を伝えていきたいと思っています。

母からの恩を送っていけるような会社にしたい。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次