嬉しい発→悲しい経由→怒り行き

最近、心に深く残る本に出会いました。
『人生とは長い時間をかけて自分を愛する旅である』
樋口耕太郎さんの著書です。

なるほどなぁ〜!
とか
そうそう!それが言いたかった!
(言語化してくれた!)
という感覚が何度もあって、
読み進めては立ち止まり、自分に落とし込みながら読んだので、
読み終えるまでにずいぶん時間がかかりました。

僕の好きな人生観・経営観と重なる部分も多く、
スタッフにも少しずつ話していました。

■ 嬉しさが一気に広がった出来事

Facebookで著者の名前を検索すると、ご本人が見つかり、
思い切って友達申請をしてみました。
すると、フォローしていただけたんです。

調子に乗って本を読ませてもらって感動した旨をメッセージしたら、丁寧な返事を返してくれました。

返事くれたことをいいことに、
「あすなろの経営発表会で基調講演してくれませんか?」と講演依頼してみたら、、、
なんと快く引き受けてくれました!
これは嬉しい‼️

■ “嬉しさを共有したかっただけ”なのに

嬉しかったので、スタッフさんたちに共有しました。
先代の母もお昼に出勤してきたので、嬉しいまま話をしにいきました。

「お母さん、ちょっと聞いてよ!最近読んだ本で感動した本があってね、その著者さんが発表会で基調講演に来てくれることになってん♬」
と母にも嬉しさを共有したくて話をしに行きました。
「タイトルが、人生とは長い時間をかけて自分を愛する旅であるって本やねん」
と伝えたら返事が
「最初から自分を愛してる人もおるけどなぁ」
でした。

何でそんな言い方するんかな
と思いながらも嬉しい勢いは止まらずに、
他にも2.3その本を読んで良かったことをプレゼンしたのですが、

僕が良かったと思った点を話すたびに、
「でも、こういう人もおるやろ」
「反対の立場の人もいるやろ」
と、別の視点が返ってくる。

例えば100人いたら、どんな良いことでも反対する人はいる。20人反対する人がいると想像して、その人たちの意見を想像して言ってくる。

何を話しても反対されてる気がして、話す気がなくなって家に帰りました。

■ 感情の変化を振り返ってみると

帰り道、頭の中はこんな感じでした。

「なんでちゃんと聞いてくれへんねん」
「嬉しい話やのに、なんで水差すねん」

考えれば考えるほど、腹が立ってくる。
そのうち、
「この嫌な気持ち、どうやったら仕返しできるやろ?」
ということまで考え始めていました。

最初は嬉しい気持ちを伝えたかっただけなのに、
聞いてもらえないという悲しさを経由して、
悲しさに自分の想像を足していくことで怒りになっていきました。

嬉しい発→悲しい経由→怒り行き
です。

■ 「二念をつがない」という教え

坐禅させてもらったときに「二念をつがない」と教えてもらったことがあります。

今回で言うと、
・一念目:
「嬉しいことを共有したかったのに、聞いてもらえなくて悲しかった」
・二念目:
「なんでわかってくれへんねん」
「なんで否定するねん」
・三念目:
「どうやって仕返ししたろか」

二念目以降は、
実際に起きた事実ではなく、
僕の想像がつくり出した感情なんですよね。

■ 関係をつくる言葉は、たぶんこっち

もし母とちゃんと向き合うなら、
文句や仕返しではなく、

「僕は、嬉しいことを共有したかった。
でも、聞いてもらえなくて悲しかった」

この一念目を伝えることなんやろな、と思います。

これは親子に限らず、
職場でも、夫婦でも、友人でも、
きっと同じなんだと思います。

■ というわけでお知らせです

来年 1月21日 の
あすなろの経営発表会では、
樋口耕太郎さんが基調講演に来てくださいます。

良い会社を創りたい経営者の方、
感情や人生について考える時間を持ちたい方には、
ぜひ聞いてほしいお話です。

ご興味ある方は、お気軽にご連絡ください^_^
いろんな人に届いたら嬉しいです。

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